F1レッドブルを退団する〝天才マシンデザイナー〟のエイドリアン・ニューウェイ氏が、2026年からホンダとコンビを組むアストンマーティンに超破格の年俸で移籍することが決まったと英紙「デーリー・メール」が報じた。 これまで多くのチームをチャンピオンに押し上げ、近年はレッドブルに黄金期をもたらしたニューウェイ氏。すでに来年第1四半期での退団を発表して大争奪戦が展開されていたが、本命視されていたフェラーリではなくアストンマーティンへの移籍で合意したようだ。 「デーリー・メール」は「F1史上最も尊敬されているデザイナー、エイドリアン・ニューウェイは(フェラーリに移籍する)ルイス・ハミルトンを無視し、年間2000万ポンド(約39億円)の契約で、彼の輝かしいキャリアの最後の部分をアストンマーティンに託すつもりだ」と報道。「フェラーリなどパドックの多数の誘いを断り、レッドブルからシルバーストーンを拠点とする野心的なアストンに移籍したようだ。アストンは将来のスーパーチームとしての地位を確立することにこだわっている」とアストンマーティン移籍が内定したと強調した。 決め手の一つはアストンマーティンが開設した超ハイテクファクトリーだ。「シルバーストーンの入り口にあるアストンマーティンの豪華な2億ポンド(約390億円)の新工場を訪れたことが、彼の決断を後押しした。彼はその規模と最先端の可能性に驚がくしたと言われている」と同紙は指摘した。 今後は「アストンマーティンでの彼の正式な発表は、来週になる可能性が高い」と次戦アゼルバイジャン・グランプリ(決勝15日)前の来週中に発表される見込みだ。 天才ニューウェイ氏の加入は、F1に本格復帰を果たすホンダにとってこれ以上ない大きな後押しとなりそうだ。